介護認定リフォームの時期や要介護認定審査や介護保険住宅改修申請

介護認定リフォーム

介護認定リフォームとは、要介護認定を受けた高齢者が要介護者・障がい者になっても自宅で自立して暮らすために、自宅に介護支援住宅の機能を持たせる介護保険に基づく住宅改修費支給限度基準額の範囲内(上限20万円)のリフォーム工事を意味します。

介護認定リフォームは、在宅介護を実践するためのケアサービスとして、ケアプランに位置づけられています。

怪我した高齢者の写真。

介護認定リフォームというサービスを使って、自宅の利用範囲が広がり安全性が増すことに意味があります。

介護認定リフォームの目的は、高齢者事故の防止と生活改善であり、デザイン刷新による住宅価値の向上を目的とした一般的な住宅リフォームとは主旨が異なります。

要介護リフォーム補助金(公的助成)と種類

介護認定リフォーム(要介護リフォーム)には、介護保険制度による住宅改修や、市町村で独自に準備している高齢者自立支援の住宅リフォームなどの補助金(公的支援)があります。

これらは「要支援・要介護認定を受けている人」が対象です。ちなみに要支援・要介護は40代以上なら高齢者以外も要介護認定審査を受けられます。

介護認定リフォーム(要介護リフォーム)の種類は以下のとおりです。

  • 手すりの取り付け
  • 洋式便器への交換
  • 段差の解消(玄関~道路のスロープ含む)
  • 滑り防止・移動円滑用の床・通路材変更
  • 扉の引き戸(横スライド)への取り替え

要介護リフォームの補助金・支給金額(介護リフォーム費用=上限20万円)でできることはこのうちのいくつかに限られます。20万円という小額では大した工事ができません。

ですから、「要介護」よりも軽度の「要支援認定」を受けた程度で要介護リフォーム補助金を使ってしまうのは拙速でもったいないです。

介護認定リフォームの時期

介護認定リフォームは、「介護保険の住宅改修費限度額の規定」により、1人1生涯で20万円までの支給しか受けられません。

1人20万円の範囲で上記の介護認定リフォームの種類の改修工事なら公的助成によって実質無料・0円リフォームが可能ということです。

しかし20万円のリフォーム費用では大した工事は望めません。この20万円規定の例外は、「転居した場合」と「要介護度が3ランク以上アップした場合」です。

介護認定申請は要介護度が進むまで待って

要介護度が3ランクアップするとは、「年齢相応の要介護1」で普段は杖も必要なく歩き回れた高齢者が、介助ナシでは起き上がれない寝たきり・車椅子の重度障害者に悪化することです。

実家リフォーム」記事でも書きましたが、「介護認定リフォーム(介護保険住宅改修申請)を行う時期は、なるべく要介護度が進むまで待った方がいい」です。

ほぼ介護のいらない要支援のうちに階段の手すり工事なんかしても、要介護度が3になれば、完全に2階に昇降するのは不可能になり、手すり工事が「無駄」になるからです。

但し、矛盾した話になりますが、要介護1状態で介護認定リフォームを利用しておらず、次の認定の際にいきなり「要介護3」にレベルが上った場合、介護認定リフォームを申請するにしても、玄関を引き戸に改修および土間からタタキへの段差の解消(ステップか手すり設置/室内のバリアフリーまではやらない)程度に止めておくべきです。

何故ならば、要介護3になったら家の中を介護リフォームしても、近い将来、必ず動くことが困難になってリフォームが無駄に終わる可能性があります。
リフォームなんかするより、介護施設への入所申し込みに時間と費用を費やすほうが得策です。
要介護3はたいがい介助ナシでは生活できませんし、施設に全面委任するほうが本人にも介護する家族にも気休めになります。

この点、親と離れて暮らす息子さんが介護リフォームを考える当事者である場合、介護認定リフォームで可能な箇所以外の自己負担になるところまで親の家リフォームを考える必要はない、という考え方もアリだと知っておいて損はありません。

要介護認定審査

介護認定リフォーム申請をするための要介護認定審査は、市役所の中にある〈地域包括支援センター〉の登録している社会福祉士が出張訪問して行ないます。

要介護認定申請をすると、市町村から委託されて地域包括支援センターの社会福祉士が自宅にやってきます。

そして、要介護申請をした本人と同居の家族に複数のアンケート調査をし、普段の生活の支障などを口頭質問でリサーチします。

高齢者リフォームマーク

認知症の疑いを調べる簡単な記憶チェック、「数分間の記憶力調査」です。

これは、渡辺謙さん主演映画「明日の記憶」でリアルなワンシーンがあり、全国でそれと全く同じことが行われます。

地域包括支援センターのあっけない要介護度審査

この2~30分の聞取り調査でデータを取り、それを元に要介護・要支援のレベル認定をします。

そんな単純な調査でいいのかよ?と思われる人が多いです。本当に簡易で粗雑に思える検査です。

この結果によるレベル認定で、要介護リフォームの許容範囲がある程度決ります。これを元に住宅リフォームを考えます。

介護保険住宅改修申請

ところで、費用を節約しようと自分でホームセンターに行って改修用の資材を買い集めたバリアフリーDIYをして、その領収書をもってしても介護保険金はもらえません。

介護認定リフォームをして、リフォーム代金を補助金としてもらうには、介護保険住宅改修申請が必要になります。

要介護者が介護認定リフォームの補助金請求をする時は、リフォーム理由書など必要書類を揃えて、申請書を提出し、工事完成後に、領収書その他の費用明細が分る書類を提出します。

介護保険住宅改修申請に対する補助金支払いには市区町村によって、受領委任払い償還払いの2種類があります。

受領委任払いは、要介護者が自己負担分のみを支払い、介護保険支給分は自治体から業者に支払われます。

償還払いは、要介護者からリフォーム業者に一度、リフォーム代金の全額を支払い、後日、補助金分の差額が自治体から要介護者に償還されるものです。

介護認定の高齢者

本当は、要介護者がホームセンターで資材を買い揃えて自分でバリアフリーDIYリフォームして、その領収書をもって、償還払いするという選択肢もあっていいと感じます。

しかし、「自立支援の努力」を認めるより役所の業務の簡素化が重要らしく、認定工事業者が工事したものに対してでないと行政は公的資金をくれません。

介護認定リフォームと住宅改修アドバイザー

自分でリフォームの内容やリフォームの為の要介護認定審査について分らなかったら、市区町村役場の福祉課に行って相談をしましょう。住宅改修アドバイザーを紹介してきます。

この改修アドバイザーに介護認定リフォームの時期や範囲などについて質問して、要望を言って、幾らくらいの範囲でどんなリフォーム工事が可能なのかリサーチします。

気分転換のおしゃれリフォームではなく、老後生活のための住宅設備改築です。妥協せず、細かくじっくり改修アドバイスをもらいましょう。

ただし繰り返しになりますが、老老介護ではなく、子が親の介護をするのであれば、そしてずっと実家暮らしだったのじゃなく、親のために実家に戻ったのであれば、親は介護施設へ入所させることを前提とした最低限の介護認定リフォームに止めるべきです。
または、いっそ介護施設向けの費用捻出のため、実家売却を考えるほうが将来の自分自身のためになることだと認識しておくべきです。
自宅介護は、精神的苦痛と時間拘束による負担でケアする側の家族を痛め続けます。

子が独身で実家に帰ってきて要介護の親の面倒を見るケースが増えています。
このような場合、近所の人は「介護じゃなく、失業したから実家に出戻りした」とネガティブで好奇の目で見るし、親はさほど感謝した様子もないし、やり切れないものです。
肉体的負担がたたって介護する子のほうが腰痛の悪化その他で身体を壊してしまっては元も子もありません。
特養入所前提のロングショートステイや経費老人ホーム、老健などへの入所申し込みを介護認定リフォームを考えるより先に申請しておいてもバチは当りません。

介護認定リフォームを先にやってしまって自宅介護の体制が整ってしまう前に、施設入所の申請をしてみて、高齢者施設への入所の可能性がアリだとわかっただけでも、介護する家族としての精神的負担は激減してくれます。
「あと、何十年も自分は親介護で拘束され何もできない、仕事や自己実現のチャンスからも見放される」と考えながら介護を続けるより、精神的限界や家庭崩壊の可能性が減ることは確実です。

ケアマネージャが既についているなら、介護認定リフォームを相談するより先に、施設介護サービス計画をケアプランとして出してもらうようお願いすることも手段の1つです。

在宅介護をすることは、要介護者のノーマライゼーションに資する活動であり、そのためのバックアップをするホームヘルプ・訪問サービス等も多くあります。
また、介護認定リフォーム以外にも、住宅金融公庫のバリアフリー住宅工事割増融資を利用して在宅介護の体制をととのえることも可能です。

しかし、要介護度のあがった親のため、入浴・排泄介助などを完璧にこなすため、介護認定リフォーム以上に費用のかかる機械浴や高機能ベッドその他の設備を入れても、家族介護には限界があります。
つまり設備が整っていても、家族ケアでは「人手不足」なのです。
この点、施設介護は専門家たちが24時間、人海戦術で対応してくれるので、家族ケアよりも生活障害や不慮の事故その他、介助の失念によって起るトラブルを予防することができます。

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※追記:リフォームモニターは終了しました。※

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