リフォームモニター募集―モニターの改修費用はボッタクリか?

リフォームモニター募集〉は、春先および秋口、今の時期に特に多く行なわれます。リフォーム会社としても快適に仕事しやすい季節だし、お客さんも〈衣替え〉のタイミングだから慣例化したのかと思います。

リフォームモニター募集

「リフォームモニター募集」の広告でなじみのあるモニター商法は、特商法の業務提供誘引販売取引に当たります。

業務提供誘引販売取引|特定商取引法ガイド

「リフォームモニター募集」によるモニター・モデル施工トラブルは、少数の心無いリフォーム会社が「自社の宣伝もかねて無料や格安でリフォーム請負います」とかいいつつボッタクリ価格を請求するから起こります。

(ほんとに格安でモニターリフォームする業者も多く、ボッタクリは一部業者だけです)

竣工まで悩む大工

リフォームではなく「そもそものモニター商法」とは、【商品を購入してモニターとなればアンケートに協力してモニター報酬が貰える―と謳いながら、商品だけ売付けて逃げる】詐欺商法です。
これに比べれば、リフォームのモニター商法のボッタクリは、詐欺感はありません。

リフォームモニター商法の多くはクーリングオフの対象となり、何らかの解決策が期待できます。
ただし、モニターとしてキッチンの一部だけを格安施工で発注したのに、その「リフォームモデル施工部分以外」も後から注文し、新たな見積書を渡されたのを確認しないのは、単なる消費者側のミスです。
つまり、「モニター部分は正価の半額でやってくれたのに、後から注文した階段リフォームは定価で割引ないじゃないか!」という場合。これはクーリングオフの対象にはなりません。
〔参考:リフォーム訪問販売のコツ―リフォーム・クーリングオフ

トイレキッチンリフォームモデル

トイレリフォームやキッチンリフォームは作業工程が少なく価格も明確だからか、モニター募集の商材としてよく使われます。トイレはウォッシュレットにしてない家にウォッシュレットを売り込むというシンプルな話だから、営業がしやすいのかも知れません。

リフォームモニターとかモデル募集というと、いわゆる【モニター商法】のイメージが強く、悪徳商法・詐欺商法かと消費者には思われているようです。確かに〈1年中モデルハウス募集〉してる業者も多いです。

トイレのリフォーム後のイラスト

モデル価格と本気のモニター募集

年中、閉店セールとかモニター価格とか新聞折込で宣伝してる業者は、〔モニター価格じゃなく、定価はいくらだ?〕ってお叱りを受けても仕方ないでしょう。

見積書を読む写真

リフォーム費用は百万円以上の高額な資金を支払うので内訳が雑では許されません。

しかし、モニター募集のリフォーム会社の多くは、新規顧客開拓をするためホントに【〈施工モデル〉としてHPやチラシに掲載する】ことを条件に、〈広告出演料金〉と割り切って格安の割引工事をしてくれる業者です。

建物の一部をモニター施工して気に入ってもらい、「次の箇所」のリフォーム注文につなげる方が、トラブってネットで炎上されるより、業者には何倍もの【利益】になります。
このための、新規顧客開拓の営業ツールとして、【リフォームモニター募集】は最適なのです。

また、モニター募集サイトなんてのを年中チェックして、ヒマさえあればタダでものを得ようとする人がモニター募集サイトを通じて引っかかるのは自業自得という気がしないでもありません。

トイレ本体価格とリフォーム価格

トイレやキッチン、浴室など水周りリフォームは、〔商品価格がネットでバレバレ〕でボッタくること自体が不可能です。それと、トイレもキッチンも〈外観〉で施工したかどうかも丸見えで、手抜きするスキがありません。

kitchens

ただ、気をつけたいのは、これはタレントを使ってる大手のリフォーム業者からしてそうなんですが、ウォッシュレット本体は50万円を5万円とか謳っておいて、施工費用で50万円以上取る【本体価格とリフォーム価格は別です商法】です。

【本体とリフォーム価格は別です、当り前でしょう!】トークは、大手のタレント使って宣伝してる業者ほど居丈高に開き直ります。消費者の人も「そりゃそうかな?」と萎縮して、なかなか問題化しません。

問題化しても、広告宣伝費が莫大だから、マスコミのニュースにはならないでしょう。小規模なイケイケ訪販のリフォーム屋さんなんてカワイイものです。
(ほんとに価格面で、まけにまけてリフォームモニターとして実感してもらうため頑張っている新興・零細企業は多いです)

トイレリフォーム事情―タンクレスリフォーム?

最近はトイレスペースを広げるため、水を溜め、時には手洗い機能も付いて便器の後ろに普通はひかえている、あのタンクを取り去ったタンクレストイレというのが開発されたそう。

水洗トイレの故障で多いのが、タンクの中の〈浮き玉〉を操作する〈ボールタップ〉やタンクの底の水栓である〈ゴムフロート〉が老朽化で不具合を起こすことだといいます。

タンクのスペースはけっこうジャマだし、故障リスクが少しでも減るならタンクレスにリノベーションするのもメリットありそう。

ただ値段が高いのがマイナス要素です。また、排水口の位置変更工事などオプション工事が多いので、これこそリフォームモニターを利用して安くあげないと家計に影響します。

unitbath

〔参考:ユニットバス交換リフォーム 費用対効果最大の【湿気対策】

トイレリフォーム 面積拡張は風水的にもイマイチ

トイレの面積を拡げるだけのリフォームはあまり意味がありません。高齢者向けにトイレの面積を拡げるのは、かえって〈転倒〉時にさえぎるものなく直接地面に「ゴン!」と頭を打つことも。

また、親のためと思って日曜大工でトイレに本棚など自分でDIYリフォームするのも良くないです。風水的にトイレに長居すると凶相が高まるといいます。

宗教クサい奴じゃなく、まともな建築家だってトイレを〔表裏の鬼門〕に位置させるのは避けます。

住宅建築における占術、家相や風水的な間取りレイアウト、つまりトイレ風水や「旗竿地の風水」の理屈は理に適っています。

なのでトイレ面積をリフォームで拡げるのは無益といえます。唯一、採光を多く取ることが可能な改修工事があれば、それはいいかも知れません。

〔参考:トイレリフォームDIY―トイレ面積と開き戸引き戸リフォームのDIY

お掃除代行をモニター価格で!

キッチン回りはリフォームというより、「お掃除代行をモニター価格で!」という商法が流行りです。
掃除代行は価格および掃除の【仕上げ感】に「標準」がありません。施工技術も不要なので、今日からでもスタートできます。

その証拠に〈airbnb経営〉に参入した新興のシロウト大家さんを狙って、大量に〈airbnb専門掃除代行〉を名乗り始めました。
〔参考:ゲストハウス経営―airbnb事件、賃貸ホストのairbnbトラブル

airbnb・ゲストハウス経営を流行に乗ってはじめた人たちは、副業で始めた人が多く、金銭感覚がシビアではないので、「安そうだから頼んでみよう」ということで【お掃除代行をモニター価格で!】依頼するらしいです。

しかし、このモニター募集は、そもそも「掃除代行に定価(原価)がない」のが怖いところです。

〝通常1時間=25,000円→モニター価格1時間=2,500円〟
といわれると、定価の1割価格で掃除してもらえるように思えます。
しかし、ちょっと冷静に考えると

  • その掃除内容がどの程度なのか、プロの仕事か?
  • 1時間じゃなく1日近く作業されたら定価と同じ?
  • 時給2,500円って、実のところバカ高くないか?

という疑問が膨らみます。

kitchencounter

キッチンリフォームの重要箇所

キッチンのリフォームというと、壁際据付の一般的なスタイルをアイランドやカウンターにしたりが思い浮かぶけど、莫大な金がかかるワリに費用対効果が悪い。

中古マンションリノベーション費用―東京リノベ物件の予算考察

キッチンのリフォームも一度レイアウト変えたら、それにかかった費用は回収不可能なので、この手のリフォームモニターがもしあったら、止めた方が無難かもです。

リフォーム工事の値段と相見積り

ちょうどリフォーム考えてた・・・〔家も築古になって古臭くなったし、そろそろ冬だしトイレは今年からウォシュレットにしようか〕なんて時にタイミングよく〈リフォームモデル〉の営業がやってくることもあります。

こうした時、値段の正当性など〔ネットで商品の定価を知る〕だけだと分らないことがあります。そんな時は、「相見積り取ります」といって、他の(地元の)工務店さん数社に、見積りを依頼するのがベターです。

相見積書―リフォーム見積書と契約書は慎重に―トラブル予防

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(相見積りをとって、素人感覚で考え『どこの業者もボッタクリな気がする』と思ったら、依頼自体やめましょう)

リフォームモニターと法律

リフォームモニター商法におけるリフォームトラブルの多くは、「施工モデル価格って言ったのに他社と比較したら高かった」という金額トラブルです。

新宿駅とか横浜駅西口で、若い女の子相手にやってる〈カットモデルならない?〉というやつと似ています。

《モニターつうなら無料とは言わないけどせめて半額だろ?》と思ってついてったら、ダサい髪型にされてボッタくられたり。

恐ろしいケースだと30万とか50万円のエステセット買うまで事務所から帰さないなんてのが今だにあります。

住まいで悩む夫婦の写真

モデル商法と特商法・消費者契約法

リフォームモニターの悪徳業者に対しては、このカットモデルと同じで、クーリングオフだけじゃなく、特商法9条の3第1項1号または消費者契約法4条1項にもとづいて、契約を取り消すことができます。

リフォーム契約の消契法による取消

新聞折込のリフォームチラシを見て問い合わせした場合は、〈他社との価格差を比較〉することも時間的に可能だろうし自己責任を問われる事もあります。

でも訪問販売の場合は押し売り要素が強い事を行政も分ってくれていて、リフォーム契約を取消しできる可能性が高いです。

この特商法・消費者契約法による取消しは、普通より安いと思わせて勘違いの上で契約させられたとして、〈不実告知〉を理由に、契約から5年間まで可能です。

裁判所の判決

取消しできない改修施工&「モニターのお知らせ」

ただし、ちゃんとメインの改修工事をしてもらい、施工の中で新たな注文をして、その費用が高くついた、というのは取消対象になりません。

例えば洗面台リフォームだけの心算がお風呂リフォームに及んだとか、玄関ドアリフォームしてるうち業者が外観の汚れを指摘し外壁リフォームに至ったなど。

これらでリフォーム料金が高くなったのは完全な自己責任として、消費者センターに相談してもどうにもならないかも知れません。

全国の消費生活センター等_国民生活センター

ここまで、ご拝読いただきありがとうございました。

以下に、当ブログ運営からの【リフォームモニター募集】についての告知ページへのリンクがあります。

興味があるかたはチェックしてみてください。よろしくお願いいたします。

(本文、終了)

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※追記:リフォームモニターは終了しました。※

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