高齢者リフォーム―高齢者事故原因を回避する住宅リフォーム

高齢者事故

厚生労働省の調査統計による65歳以上の高齢者事故の「家庭内での不慮の事故死」は、交通事故死数よりも多いです。中でも一番は「転倒」による死亡です。

たかが転んだだけでも、体は脆く体力も衰えるため、高齢者事故は、若者の何倍も「打ち所」が悪いのです。受身を取れず直接頭部を床に打ち付ければ脳挫傷となります。

怪我した高齢者の写真。

高齢者家庭内事故は転倒死。リフォームの主眼も転倒防止

高齢者家庭内事故のワースト1が転倒死、二番目が転落死(主に階段での転倒事故)。異物誤飲死、墜落死、刃物での怪我死、火傷、溺死、咬み傷、ガス漏れによるガス中毒死など。

高齢者の家庭内事故を防止する高齢者リフォームを実現するには、他の死亡原因の10倍以上である「転倒」した時の衝撃を最低限に抑える施工が必要です。

高齢者リフォーム

高齢者リフォームとは、外壁やインテリアの装飾ではなく、高齢者事故原因である「転倒時」の怪我を最小限に止める住宅リフォームを意味します。

高齢者事故での死亡場所は、居室、廊下、階段、庭、浴室、台所、トイレの順番です。高齢者リフォーム施工は、これらの場所を事故防止用に改修・改良する工事です。

高齢者リフォームのテーマは、「転倒を防止し、転倒時の怪我を最小限に止める」というシンプルなものです。

高齢者住宅リフォーム―階段はリフォームするより使わない

高齢者住宅リフォームを戸建て住宅でする場合、「1階を生活の『全て』にし、2階つまり『階段』は使用しない」ためのリフォームが重要です。

改修前に一階の家具を最低限にし、2階は倉庫で普段は上らせない仕様にするのが高齢者住宅リフォームの大前提であるのは、前記事「実家リフォーム」で解説した通りです。

階段を使わないだけでも、死亡につながる高齢者事故の割合を半分に減らせると思います。

介護リフォームの写真。

高齢者事故原因

高齢者の分類で、前期高齢者は65歳から74歳、後期高齢者は75歳以上です。しかし行政の福祉サービスは60歳からで、ここから高齢者と言えます。

60歳近くなると、武道・スポーツで体を鍛えている以外、運動機能の低下がつま先から始まり、歩く時につま先が上らず転倒しやすくなります。これが、高齢者事故原因の主因です。

事故防止の高齢者リフォームが「高齢者事故原因」になる

転倒防止対策が高齢者事故に繋がることもあります。バリアフリーDIYで手すり設置はしたものの移動のための連続性が考慮されず、利用者の動作確認もしなかったりしたため転倒事故になってしまった、等です。

また、介護認定リフォームの業者の勧めるまま本人の必要性と利用確認をしないで玄関スロープ工事したら、傾斜が恐くて玄関から先に1人で行けず、引き篭りになってしまったというケースもあります。

高齢者事故原因の運動機能や視力低下を踏まえたリフォーム

高齢者事故原因を細かく分けると、まず主因である運動機能の低下があります。

そして、つま先で躓いて転倒する時、敏捷性が衰え反射神経が鈍り、自分では受身姿勢をとった心算が、手が意識と連動して動かずに顔面から床に直撃します。

この高齢者事故の結果を悪い方に増幅させるのが、白内障・緑内障など目の疾病です。

正常時の視野と比べ、視野の中心以外は黒くなり視界がなくなる「求心性視野狭窄」状態や、白内障により視野の中心が真っ黒になる「中心暗転」が高齢者事故の被害を大きくします。

高齢者向けリフォーム

白内障の中心暗転とは、視野の正面部分が常に真っ暗。だから本を読んだりテレビを見たりする時、常に首を横に向けて、「目の端でしか本を読めなくなる、テレビを見れなく」なります。

室内、廊下を歩く時も、廊下の壁しか見えず、真正面は真っ暗なのです。

よって高齢者リフォーム、およびリフォームの前提である室内整備は、「手すりの完備とクッション性の高い床材や部材の準備」です。

高齢者向けリフォームといっても、多額なスケルトンリフォーム費用は不要であり、一階を片付けたら、最小限、フィットネススタジオにあるジョイントマットを敷き詰めるだけでも足ります。

介護車椅子リフォームの画像。

高齢者リフォームを自分でDIYして割安に仕上げる

高齢者リフォームをなるべく資金を使わず安くあげるには、自分でDIYするのが一番です。

目的は高齢者事故の防止なので、高齢者の特徴である運動機能と五感の低下をフォローできるよう、住戸内の照明を明るいLEDに取り替えるだけでも役立ちます。

壁紙は自分でDIYリフォームする人向けの商品が開発されていますので、それを使って日曜大工すれば簡単です。

高齢者入浴事故防止にユニットバスリフォーム費用をかける

風呂場・バスルームに関してだけは、年寄りの楽しみの一つは入浴だったりするので、それなりの予算はかけてもいいかと思います。

今現在、普通のタイプのバスルームで高齢者リフォーム対策をしたいと考えるなら、ユニットバスへの交換は有益です。ユニットシステムは今、多彩です。ユニットバスリフォーム費用はかけて損がありません。

高齢者事故原因の上位に入浴時の転倒事故があるから、風呂に長居させない方がいい、と思われるかも知れませんが、必ず利用するものなので、高齢者リフォームのマストアイテムと考えています。

いつも利用する場所でも、トイレリフォームに関しては(過去にも記載しましたが)トイレ内の面積拡張は、転倒時に遮蔽物がない分、床に直撃するのでやめた方がいいです。

トイレの面積が広く必要なのは、病院・介護施設で車椅子ごと使用するからで、一般家庭の高齢者向けリフォームには不要と思います。ウォッシュレット取付けで充分、と考えています。

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※追記:リフォームモニターは終了しました。※

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